Subject   : プリン体

カテゴリー  : その他


 プリン体
細胞の中の核酸を構成する成分。ほとんどすべての食品に含まれ、細胞数の多い食品ほどプリン体の含有量が多いといえる。プリン体が分解されると老廃物として「尿酸」が生じるが、血液中の尿酸濃度が高くなり過ぎるといろいろなトラブルを引き起こすことになり、高尿酸血症(痛風の予備軍)と診断される。ちなみに「プリン」の語源はラテン語「プリンヌクレオチド」で、デザートのプリンとは無関係。

ヒトを含む霊長類以外のほ乳類では、尿酸はアラントインという物質に代謝されたうえで排泄(せつ)されます。また、魚類はアラントインをさらにアンモニアと尿素に分解して水中に排泄します。ところが、ヒトを含む霊長類の場合は進化の過程で尿酸を代謝する酵素を失ってしまいました。つまり、痛風による発作は人間に特有の病気といえます。
プリン体を多く含む食品(レバーなどの臓物類、イワシ、カツオ、エビ、貝類、魚の干物など)を毎日のようにたくさん食べる人も血液中の尿酸が増えるといえます。さらに、アルコールを大量に飲む人も高尿酸血症になる可能性が高いといわれています。というのも、アルコールは尿酸を増やすばかりでなく、分解される過程でできる乳酸が血液を酸性化して、尿酸が腎臓でろ過されるのを妨げます。


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