Subject   : ディザスタリカバリ(DR)

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 ディザスタリカバリ(Disaster Recovery)
ディザスタリカバリとは、自然災害などで被害を受けたシステムを復旧・修復すること。また、そのための備えとなる機器やシステム、体制のこと。「システムを災害から守る」のみならず、各種の障害は必ず起こりえるものと想定し、いかに効率よく迅速に復旧するかという点から災害対策を捉える。システム停止による利益の損失を最小限に抑える事を目的とする。

システムの規模や特性に応じて、想定しうる最悪の状況からの回復には相応のコストがかかる。また、まだ起こりえない災害に対してどの程度投資するべきかは検討を要する難しい問題である。一方、事前にどの程度の対策が講じてあったかによって回復作業の難易度は変化し、場合によっては回復できるかどうかに影響することもある。 経済産業省が公表している「事業継続計画策定ガイドライン」では、ディザスタリカバリを想定するケーススタディとして、「大規模なシステム障害」、「セキュリティインシデント」、「情報漏えい、データ改ざん」が上げられている。これに対応したサービス事例として、NTT東日本がBフレッツを活用し顧客企業のデータを1日1回自動でバックアップする「広域ディザスタリカバリサービス」を企業向けに展開している

● DRサイト(Disaster Recovery site)
DRサイト(ディザスタリカバリサイト)とは、災害などで主要なITシステム拠点での業務の続行が不可能になった際に、緊急の代替拠点として使用する施設や設備のこと。

業務システムが稼働しているデータセンターや情報システム拠点の機能の一部または全部を肩代わりする能力を持った施設で、普段から緊急時に備えてデータのバックアップなどを行なう。自然災害などの際に主要拠点と同時に被災しないよう、物理的に遠方にある必要がある。

主要拠点の完全な複製であれば完全な代替システムを提供できるが、通常時には使用しない施設・設備に同等の投資をすることは難しいため、基幹業務を止めないために最低限必要な機能を短期間緊急に提供するのに必要な設備のみで構成されることが多い。

 ⇒ DBMS(DataBase Management System)

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