Subject   :ハイブリッドクラウド(hybrid cloud)

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 ハイブリッドクラウド(hybrid cloud)
  ハイブリッドクラウドは、クラウドコンピューティングの最も現実的な配置モデルとして急速に普及しつつある。米国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology:NIST)では、ハイブリッドクラウドをプライベートクラウドとパブリッククラウドの混合形態と定義している。  「ハイブリッドクラウドを一元的なシステムとして積極的に導入・活用していただくために、マイクロソフトは“Intelligent Cloud Platform”という考え方を提唱しています」

ソフトウェアやデータをネットを通じてサービスの形で利用するクラウドコンピューティング環境を企業等が構築する際、自社で用意したサーバ群でソフトウェアを動作させる「プライベートクラウド」(private cloud)を利用する場合と、データセンター事業者等が運用する「パブリッククラウド」(public cloud)をインターネットを通じて遠隔から利用する場合の二通りがある。

ハイブリッドクラウドはシステムの特性に応じてこの二つを組み合わせたもので、例えば、機密データや個人情報などを扱うシステムはプライベートクラウドで運用し、繁閑の差が大きく処理量が時期によって大きく変動するシステムや一時的に必要となるシステムをパブリッククラウドで運用することで、一定のセキュリティレベルを確保しながら固定費を削減することができる。

また、クラウドサービスの多くが従量課金であることを利用して、同じシステムを通常はプライベートクラウドで運用し、突発的に処理量が増大した時だけパブリッククラウドを活用するといった手法もハイブリッドクラウドに含まれる。

仮想化技術の分野では、パブリッククラウド上で実行されている仮想マシンをプライベートクラウド上のコンピュータに移行させたり、その逆を行ったりするソフトウェアやその機能のことをハイブリッドクラウドという場合がある。

<出典:IT用語辞典 e-Words>

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 ⇒ クラウドコンピューティング(cloud computing)

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