Subject   : イスラム世界のテクノロジー 

カテゴリー  : 歴史  > 


  イスラム世界のテクノロジー
8世紀ごろから、イスラム世界では農業の根本的な転換がありムスリム農業革命あるいはアラブ人農業革命と呼ばれている。パクス・イスラミカなどと呼ばれた時代にイスラム教徒の貿易業者が旧世界中で貿易を行い、それによって世界各地の農産物や農耕技法が別の地域に拡散していき、イスラム世界各地で新たな農産物が栽培され、新たな農耕技法が使われるようになった。この時代の農産物の拡散と農耕の機械化により、経済や人口の分布や植生の分布に大きな変化が起こった。農業生産量と収入が増大し、人口が増え、都市化が進み、それに関連して産業が起こり、料理や被服などの生活面でも変化が起きた。

イスラムの技術者らは、水力を使った新たな産業をいくつも起こし、潮力、風力、石油の産業での利用法を考案し、大規模な工場[6]を作ることに貢献した。水車場は8世紀から広く産業用途に使われた。イスラム世界では様々な産業用の水車が開発された。洗濯用水車、粉引き用水車、籾すり機、製紙用水車、造船所用水車、杵つき水車、製鉄所用水車、砂糖工場用水車などである。11世紀には、アンダルスや北アフリカから中東や中央アジアまでのイスラム世界のほとんどの地方でこのような産業用水車が使われていた。他にもクランクシャフトや水力発電用タービンの原形が中世イスラム世界で発明された。

イスラムの科学者や技術者はこの時代に様々な発明を行っている。有名な発明家としては、アッバース・イブン・フィルナス、タキ・アルジン、アル=ジャザリがいる。この時代に生まれたものとしては、コーヒー、硬い石鹸、シャンプー、硝酸、蒸留器、バルブ、往復運動と回転運動の変換機構、キルト、動物の腸を使った手術用の糸、風車、接種、万年筆、暗号解読法、頻度分析、石英ガラス、現代的な小切手、爆発物、ロケット、焼夷弾がある。



 ⇒ 世界史年表

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