Subject   : エルサレム王国

カテゴリー  : 歴史  > 


 エルサレム王国
 1099年、十字軍本隊はエジプトのファーティマ朝が支配するエルサレムに到達、激しい攻城戦の末にエルサレムを占領した。イスラム教徒とユダヤ教徒は虐殺され、8万人の市民が犠牲になったといわれている。掠奪と虐殺は2日続き、十字軍の極悪非道な振る舞いはイスラム世界に大きな衝撃を与えた。

 聖地回復を呼びかけたウルバヌス2世は、エルサレム占領の14日後にこの世を去り、聖地回復の知らせを聞くことはなかった。

 十字軍は占領地を守るためエルサレム王国を建国し、フランスの騎士ゴドフロワ・ド・ブイヨンが統治者に選ばれた。ゴドフロアは1年後に死亡し、弟のエデッサ伯ボードゥアン1世が後を継いでエルサレム王となった。

 エルサレム王国は拡大を続け、アッコンやベイルートなどの沿岸都市を次々に征服した。1103年にはジェノバの支援によりトリポリ(Toripoli レバノン)を攻略し、そこにトリポリ伯国を建国した。十字軍国家は北からエデッサ伯国、アンティオキア公国、トリポリ伯国、エルサレム王国の4ヶ国が建国された。



<出典: 日本大百科全書(小学館) >
 ⇒ 世界史年表

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