Subject  : ハードウェアT&L(hardware T&L)

カテゴリー: 画像処理 > 


 ハードウェアT&L(hardware T&L)
 ハードウェアT&Lとは、3次元グラフィックス(3DCG)の描画処理において、座標変換と明るさの計算を専用のハードウェアで高速に処理する手法。3次元の座標計算やポリゴンの陰影処理を、3Dグラフィックス・アクセラレータ・チップにおいて高速に行うこと。

 3DCGの描画では、物体の形状や位置を計算して物体を配置し(Transform)、光源の位置や種類、強さに応じて各点の明るさを計算する(Lighting)必要がある。従来はソフトウェアがCPUを使ってこうした処理を行なっていたが、最近のビデオカード(3Dグラフィックスアクセラレータ)の中にはこの処理を専門に扱うLSIチップを内蔵し、CPUに負担をかけずに高速にこうした演算を行なうものがある。この機能をハードウェアT&Lという。

 3Dグラフィックス処理では、まず最初に描画対象となる物体の座標位置を計算して、最終的なポリゴンの描画位置を決め、次に光源の位置や距離を考慮して各ポリゴンの明るさを計算する処理を行う。これをT&L処理というが、ハードウェアT&Lとは、これらの処理を3Dグラフィックス・アクセラレータ内で行い、CPUに負担をかけない方式を指す。これにより、高速な3D画像生成が可能となる。T&L処理の後は、明るさに応じて濃淡を付けて色を塗ったり、テキスチャを貼り込むというレンダリング処理を行って最終的な画像が生成される。

<出典:@IT(ITmedia, Inc)>


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