Subject  : HSI変調(HSI modulation)

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 HSI変調(HSI modulation)
 色を識別する方法には、色情報を光の三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の合成として捉える方法と色の三要素であるH(色相:Hue)、S(彩度:Saturation)、I(明度:Intensity)に注目する方法がある。

 特徴量H、S、IからR、G、Bへの変換は表に示すSIGGRAPH (Graphic Standard Planning Committee)の式(HSI変換式)がある。ただしH、S、I各レベルは0〜255である。フォールスカラー画像の場合、画像に固有のH、S、Iに特徴強調をかければ、それらの情報を十分に保持した形でより有意な情報を抽出可能で、その特徴は以下に要約される。

● H 画像
 色相の違いを捉えるもので、RGB空間におけるR、G、Bの相対的な大小のパターンを示し、これに割り当てた三つのバンドの輝度変化のパターンを表すスペクトルパターンの変化を表現する。

● S 画像
 彩度を抽出するもので、スペクトルの振れ幅が大きい画素ほどS画上では明るくなるということを示す。

● I 画像
 明度の違いを抽出するもので、RGB空間におけるR、G、B三つの量の平均値で表現され、地形の影響を最も強く受けた画像と考えられる。 応用例として、たとえばSPOTの分解能20mのカラー画像と分解能10mのパンクロ画像を合成する場合に利用される。すなわちカラー画像をHSI空間に変換したあと、明度情報を分解能の高いものに置き換える方法である。ほかにもTMの熱バンドに対し、近赤外バンドの地形情報を付加する場合等々、多種の利用法が考えられる。
 ⇒ 色相・彩度

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