Subject  : テクスチャフィルタリング

カテゴリー: 画像処理 > 3DCG


 テクスチャフィルタリング
 テクスチャフィルタリングは、テクセル(テクスチャ上のピクセル)に近い色を使ってピクセルにテクスチャマッピングするために、テクスチャ色を決定するために使われる方法である。端的にいえば、テクスチャのピクセルをより小さなピクセル単位に分けて、それらを混ぜ合わせることを行う。テクスチャフィルタリングは別の用語として、テクスチャスムージングと呼ばれている。テクスチャフィルタリングには多くの方法があるが、計算の手間と画質の間にはそれぞれ異なったトレードオフが存在する。テクスチャフィルタリングでは、離散的に与えられた点群からある点の値を得ようとする。これが補間である。

● バイリニアフィルタリング(bi-liner filtering)
バイリニアフィルタリングとは、3次元コンピュータグラフィックスの表現力を高める手法の一つ。物体の表面に質感を表現する「テクスチャ」と呼ばれる画像を貼り付ける手法は「テクスチャマッピング」と呼ばれ、3次元グラフィックスにおいては頻繁に利用される技術である。テクスチャを拡大して貼り付ける場合、単純に拡大しただけでは画像が粗くなってしまうが、周囲の色を加重平均して描画するとテクスチャの色の境界がぼやけた感じになり、粗さが目立たなくすることができる。最近のビデオチップにはこれをハードウェアで高速に処理する機能を持ったものがある。

● トリリニアフィルタリング(tri-liner filtering)
物体の奥行きによってサイズの違うテクスチャを貼り付ける場合、その変わり目でテクスチャがちらつくことがある。中間の大きさのテクスチャを線形補完によって作りだすことによって、奥行きに対して滑らかにテクスチャが変化するようになり、ちらつきを防ぐことができる。

● 異方性フィルタリング
画質とパフォーマンスのバランスがよいフィルタリング方法である。この方法は進化したものである。なぜなら、バイリニアフィルタリングおよびトリリニアフィルタリングの両方ではテクスチャから矩形をサンプリングしているが、これは視点がテクスチャの真上から見ている場合にのみ正しい。テクスチャを貼った面が斜めだった場合、非常によくあるケースは、後方に伸びている床では、ぶれたように見えてしまう。異方性フィルタリングでは、視点からの角度によって、正しく台形としてサンプリングすることで、正しく見えるようにしている。最終的な色を生成するためにはトリリニアフィルタリングでサンプリングを行う。

● バイキュービックフィルタリング
バイキュービックフィルタリングは、現在のコンシューマ3Dグラフィックスカードで使える、もっとも画質の良いフィルタリング方法である。 拡大時にはバイリニアフィルタリングよりもより滑らかに描写されるが、縮小時にはちらつきが発生するので、一般的にはリニアフィルタリングのミップマップと組み合わせる。DirectXではバージョン9.0で対応した。
 ⇒ レンダリング(rendering)

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