Subject   : 湿度センサ・湿度計の分類

カテゴリー : デバイス > センサ


 湿度センサ・湿度計の分類
湿度の測定法を大別すると、湿度を絶対量で測る絶対湿度測定法と、相対量として測る相対湿度測定法の2つに分けられ、一般・工業測定では相対湿度法が広く利用されている。

相対湿度の測定方法は原理から分類すると、感湿素子が吸湿・脱湿にともない性質が変化することを利用したもので、吸脱湿により素子が伸縮することを利用した毛髪湿度計や、吸湿性物質として塩化リウチム・セラミックス・高分子などを使用し、水蒸気量の変化を電気抵抗や電気容量など電気的な変化として測定する湿度計が広く工業用として使用されている。また、感湿素子として温度計を用い、温度を測定する(乾球)ほか、もう一方の温度計の感温部にガーゼなどを巻きつけその先を蒸留水に浸し(湿球)たもので、湿球はガーゼから水が蒸発して気化熱が奪われ温度が下がる。この乾球と湿球の温度差から相対湿度を測定する方法があり、ガラス製温度計または抵抗温度計を用いた乾湿(球)湿度計が広く使用されている。 その他にも、高温域での湿度測定に安定化ジルコニアを利用した限界電流方式の湿度計など各種の方法があり、それぞれ用途により使い分けられている。

種類 メモ
毛髪式湿度計 毛髪が吸湿によって伸び、脱湿によって縮む性質を利用しています。
高分子抵抗式 測定空気の水蒸気量により感湿性高分子中の水分含有量が変化します。含有水分に応じて添加物からイオンの遊離がおき、これによる電気抵抗の変化を測定します(湿度が高いと抵抗値が下がる)。
高分子容量式 ベース材に下側電極を敷設し、その上に感湿性高分子を塗布し、その上に網目状の透湿性上側電極を敷設します。吸着水分量により変化する感湿性高分子の誘電率を、上下電極間の容量変化で測定します(湿度が高いと容量値が大きくなる)。
酸化アルミ容量式 アルミベース表面に多孔質の酸化アルミ層(不導体)を形成し、その上に透湿性金電極を敷設します。きわめて微量の水分量を計測するのに適し、露点温度で−20〜−80℃DPというドライな環境の計測に秀でています。
アスマン通風式乾湿計 乾湿計公式を使って相対湿度を算出できます。
塩化リチウム露点計 絶縁物ボビンに塩化リチウム溶液を含ませた布を巻き、その上に2本の電線を平行に巻いてあります。塩化リチウム溶液の温度を計測する温度センサがボビン内部に敷設してあります。


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 ⇒ センサの種類

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