Subject   : PFI(Private Finance Initiative)

カテゴリー : ビジネス


 PFI(Private Finance Initiative)
PFIとは、 民間の資金、経営能力及び技術能力を活用して公共施設等の建設、 維持管理、運営等を行う公共事業を実施するための手法のこと。

民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用することにより、 国や地方自治体等が直接実施するよりも効率的かつ効果的に公共サービスを提供する、 つまり税金の対価として最も価値あるサービスを提供することを目的としている。

2008年1月末現在で、PFIの実施方針を公表された事業は、国等を含め全国で320を超えており、 既に運営を開始している事業は2008年1月末現在150件もあります。

PFIのメリットは、
(1) 低廉かつ良質な公共サービスが提供されること
(2) 公共サービスの提供における行政の関わり方の改革
(3) 民間の事業機会を創出することを通じて経済が活性化すること

PFIは、1992年に英国で誕生した新しい社会資本整備手法であり、 我が国においても透明かつ効率の良い仕組みとして期待されているものである。 PFIの導入は、英国政府の予算不足がその動機であり、小さな政府を目指し、 民営化やアウトソーシングを進めるなかで初めて「エリザベス3世橋」に導入され、 その後その成功を踏まえ提案されれば何でもPFIを導入するという時期を経て、 PFI事業に合致する事業を選択するようになり、現在PFIは整備手法 の一つとして円滑に運営されるようになった。

英国では、道路や橋梁、病院、刑務所、学校、文化施設、発電施設、情報通信システム、 庁舎、廃棄物処理施設等においてPFI事業が推進され、現在公共事業全体の20〜30%がPFI事業であると言われている。

我が国においては、1999年7月に「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(PFI法)が制定され、 2000年3月には「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の事業の実施に関する基本方針」(基本方針)が告示された。 その後、これまでにPFIに関する5つのガイドラインが順次公表されている。

● PFIに関する5つのガイドライン
1. 道路、鉄道、港湾、空港、河川、公園、水道、下水道、工業用水道等の公共施設
2. 庁舎、宿舎等の公共施設
3. 公営住宅及び教育文化施設、廃棄物処理施設、医療施設、社会福祉施設、更生保護施設、駐車場、地下街等の公益的施設
4. 情報通信施設、熱供給施設、新エネルギー施設、リサイクル施設(廃棄物処理施設除く)、観光施設及び研究施設
5. これらの施設に準ずる施設として政令で定めるもの
 ⇒ 事業部制

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