Subject   : バイラル・マーケティング(Viral Marketing)

カテゴリー : ビジネス


 バイラル・マーケティング(Viral Marketing)
  インターネット(電子メール、電子掲示板など)や携帯電話の普及によって、個人が発信した情報が即座に伝わる人の数が桁違いに多くなっています。そのことを生かして、いわゆる“口コミ”(WOM:Word of Mouth)を期待して商品・サービスの情報を広めるプロモーションの方法が注目されています。

 バイラルとは「ウイルス(性)の」という形容詞で、「感染していく」「伝播力が強い」という意味で使われています。口コミを生かしたマーケティングというほぼ同義の言葉「バズ・マーケティング」のバズ(Buzz)は、ブーンという虫の羽音を表し、転じて人々が噂話でざわめいている状況を指します。
 このように、バイラル・マーケティングとは、商品・サービスに対する評価、利用体験などの情報を知り合いに口コミで紹介する内容が、人々の間で伝播して強い影響を与えるというプロモーションの手法のことです。情報が氾濫する現代社会において、商品・サービスの供給側が発信する広告や販売員の説明などの情報に対して、消費者は懐疑的な態度を抱く場合が増えています。それに対して口コミでは、売り手とは無関係な第三者である消費者の実際の利用経験に基づいた情報が伝わるため、情報の信頼度が高くなっています。

● 「口コミ」のマーケティング
 口コミをマーケティングの手法として活用するには、情報伝達の起点となる「ネットワークのハブ」に当たる存在を情報伝達力と影響力の2つの面から検討することが重要です。
 情報伝達力とは、多数のコミュニケーション経路の確保、すなわち多くの人とつながりを持っていることです。身近な人からよさが伝わって、結果的に多くの人が商品・サービスを利用することで「ネットワーク外部性」と呼ばれる効果も働きます。
 もう1つの側面である影響力は、消費者の購買意思決定にどのような影響を与えられるかが問題です。特に、社会的な地位やカリスマ性から仲間からの信頼を勝ち得ているリーダーや、例えば映画やコンピュータに詳しいなど、専門知識に基づいている人が、影響力の強い存在として重要です。
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